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2025.5.3 sat - 25 sun What I Alredy Think We Know | Hilary Hershey

Hilaryの展示に寄せて

Hilary Hershey とは長い付き合いになる。彼が写真を始めたのは20年ぐらい前のはずだが、長くB&Wの中判写真だった。カラーを始めたのはレインルーツと出会った2〜3年以来のことらしい。

Hilaryはいわゆるへその曲がったところのある人で、キレイなものを写してもプリントは実物より美しくなることはない、と言っていた。女性からきれいに撮って、と言われたときに、カメラで実物より美しくなることはありません(A camera doesn t beautify realty.)。と応えていた。怪訝な顔をする人と、たいそう喜ぶ人がたまにいるようだが、彼はその女性がされいだとは言っていない。

それはともかくとして、写真はどこからどこまでをフレームに入れて、どこから入れないかを選ぶことだとギッリが書いていると伝えたら、Hilaryはその話に興味を持ち、何かを写すことは何かを写さないことであり、そこにアイデンティティがある、と言っていた。

彼の今回の展示はフィルムカメラを使ってレインルーツの湯地氏の手焼プリントによるという。湯地氏がHilaryの写真をどのように表現するのかも楽しみだ。


早矢仕裕幸

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